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用語集

あ・い・う・え・お

RPR法=(あーる・ぴー・あーる・ほう)

Rapid Plasma Reagin methodの略語。梅毒に感染すると体内で2種類の抗体が産生されます。そのうちの一つが、リン脂質抗原(カルジオリピン‐レシチン)に対する抗体であり、その抗体の有無を調べる検査がRPR法です。この脂質抗原に対する抗体は梅毒に感染してから およそ2 ~4週間後に陽性化するため、早期の診断に適しています。また、この脂質抗原に対する抗体は梅毒が治癒すると徐々に陰性化してゆき、臨床経過(まだ菌に感染しているのか、治癒に向かっているのか)を反映するため、治癒判定のために必要な検査となります。 RPR検査は梅毒以外の病気でもリン脂質抗原に対する抗体が産生されて陽性となる場合があります。この現象を生物学的偽陽性といいますが、その生物学的偽陽性を呈する疾患として、自己免疫疾患や炎症性疾患などがあります。

R-PHA法=(あーる・ぴーえいっちえー・ほう)

Reverse Passive Hemagglutination methodの略語。逆受身赤血球凝集反応とも呼ばれます。赤血球やラテックス粒子などに抗体を結合させたものと、検体(血清やろ紙抽出液)を反応させると、その病原体の抗原(B型肝炎ウイルスのHBs抗原など)が存在した場合、赤血球やラテックス粒子に凝集が起こります。その原理を応用した検査方法をR-PHA法といいます。郵送検査では少量の血液があれば検査(R-PHA法)を実施できるため、体質的に出血量が少ない人でも、結果を出すことができます。

イムノクロマト法=(いむのくろまと・ほう)

抗原抗体反応を利用し、生成した抗原抗体複合物をセルロース膜上で移動させ、 あらかじめ固定化した抗体で補足し程色させて、それを目視により判定する検査方法です。郵送検査ではPA法よりも多くの血液量(ろ紙血)を必要とします。血液量が少量で、必要量確保できない場合、正しい検査を実施できない可能性があります。

陰性=(いん・せい)

検査の結果、反応が無かった、という意味です。性感染症検査においては、特定の検査項目が陰性であったという場合、その疾患には罹患していなかった、という意味になります。

咽頭=(いん・とう)

■鼻から食道につながる部分。空気と食べ物の通り道にあたるところ。
口腔(こうこう)、鼻腔および食道の間の筋肉性の袋状の管。呼吸・嚥下(えんか)・発声などの作用をする。オーラルセックスやクンニリングスなどにより、クラミジアや淋菌がこの部位に感染することが知られています。
(出展元:デジタル大辞泉)

EIA法=(いー・あい・えー・ほう)

抗原・抗体検査。偽陽性はPA法と同程度。第4世代と呼ばれる検査試薬が登場しHIV-1の抗原と抗体、HIV-2の抗体を同時に検出することができ、第3世代の抗体検査よりも早期に判定できる。

ECLIA法=(いー・しー・える・あい・えー・ほう or えくりあ・ほう)

電気化学連続発光により、標的物質を最適感度で測光し、微量物質も測定可能。ECLIA法の発光物質であるルテニウムは、電圧を加えることにより何度でも発光できるため、持続した安定発光が可能。電気化学発光免疫測定法。

ウイルス=(ういるす)

ウイルスはタンパクの殻とその中に遺伝子(DNAまたはRNA)があるだけの単純な構造の微生物です。極めて小さいため光学顕微鏡では観察することができません。生きた細胞内でのみ増殖することができます。また、代謝系を持たないため、自ら栄養を摂取して分裂増殖するような生命活動は行いません。ウイルスは他の生物の細胞の中へ侵入し、自分が持っている遺伝子を利用して自身の複製を作って増殖します。細菌と呼ばれる微生物とは全く別の物体です。 細菌には抗生物質が効きますが、ウイルスは細菌ではないため、抗生物質は全く効きません。
(出展元:微生物学、臨床微生物学)

ウエスタンブロット法=(うぇすたんぶろっと・ほう)

→WB法(だぶりゅーびー・ほう)参照

SDA法=(えす・でぃー・えー・ほう)

Strand Displacement Amplification methodの略語。BD社が開発した核酸増幅検査法(BDプローブテックET)です。クラミジア及び淋菌を同時測定できます。増幅反応を行う前の手動による操作や増幅産物の暴露によるコンタミネーション(汚染)による偽陽性のリスクを伴います。

STD=(えす・てぃー・でぃー)

→性感染症(せい・かんせん・しょう)参照

黄疸=(おうだん)

■皮膚や粘膜が黄色くなる状態。
体内のビリルビンという色素が、何らかの原因で血液中に増加し、その結果、全身の皮膚や粘膜に過剰に沈着した状態をいいます。黄疸は、通常は肝炎や肝硬変などの肝臓の病気がある場合や、胆汁の排泄経路である胆管系に 異常がある場合に起こります。黄疸があるかどうかの判断は、通常、眼球結膜(眼球の白い部分)を診て行います。みかんなどを毎日過剰に摂取すると手のひらが黄色くなることがありますが、これは柑皮症(かんぴしょう)といって、黄疸とは異なり、病気ではありません。
(出展元:日本消化器病学会)

か・き・く・け・こ

感度=(かん・ど)

■感度が高い、ということは病気であること(陽性であること)の見落としが少ない、という意味。
【検査法の最小検出感度】
検出物質の検出限界、つまり、検出できる最小量(値)のことです。より検出物質が少量であっても検出することができれば、見落としは少なくなります。
ある検査法における、見落としの数を左右する度合い。
検査法の感度が高いとは、その検査法で検査を行った際、見落としが少ない、という意味。
逆を言えば、感度が低いと陽性になりにくく、見落としが多いことになります。
また、感度が高い検査で陰性ということは、その疾患は、ほぼ否定できることを意味します。
【臨床判断基準としての解釈では】
疾患罹患(りかん)者中の検査陽性者の割合(疾患を有する群の中で、検査した時の陽性率)。
真の陽性率。(つまり本当に病気であって、且つ、検査でも陽性となる割合)。
例えば、感度が100%の検査であるとすると、真に病気の人を集めた場合、検査すれば全員が漏れなくすべて陽性に出ることを意味し、見落としが全くないことを意味します。

核酸増幅検査=(かくさん・ぞうふく・けんさ)

核酸増幅試験とは、検出したい特定の微生物(細菌やウイルス)の遺伝子、つまり、核酸(DNA・RNA)の特定の部分をPCR反応などで増幅させ、高感度に検出できる検査方法のことです。

潰瘍=(かいよう)

何らかの疾患が原因で皮膚や粘膜の表面が炎症を起こした後くずれて、そのくずれてできた傷が一定の深さでえぐれたようになっている状態のことをいいます。傷の深さが浅い場合は糜爛(びらん)と呼びます。

偽陰性=(ぎ・いんせい)

■本当は病気であって検査で陽性と出るはずなのに、ある検査方法では陰性と判定されてしまうこと。
■感度が低い検査で起こり得る。
(例) HIV抗体検査で、本当はHIVウイルスに感染しているのに、誤って陰性という判定をしてしまう場合。
その検査法ではひっかからない(検出できない)程、検体中の抗体の量が少ないケース(感染して間もないために抗体が産生されていない場合)が考えられる。
スクリーニング検査では偽陰性を避けるため、判定のしきい値を低く(感度を高く)設定している。
(出展元:三省堂、中四国エイズセンター)

既往症=(きおう・しょう)

これまでにかかったことのある病気で、現在は治癒しているもの。既往歴。
(出展元:コトバンク(朝日新聞デジタル大字泉))

鏡検=(きょう・けん)

■顕微鏡を使って検査したり観察すること。
鏡検法…顕微鏡を使って目視で観察して、観察した範囲で検査結果を出す検査法。
(出展元:コトバンク(朝日新聞デジタル大字泉))

偽陽性=(ぎ・ようせい)

■本当は病気ではないが(つまり検査をしても陰性のはずなのに)、ある検査をした結果、陽性と判定されてしまうこと。
検査項目によっては偽陽性か真の陽性かを異なる検査法(確認検査)によって確認しなくてはならない。
(例) 梅毒の場合、一度過去に梅毒にかかったことがある人は、現在、梅毒が治っていても、梅毒菌体に対する抗体の検査(TP-PA法など)を行うと、陽性反応が出てしまうケース。
HIV検査では、実際にHIVに感染していなくても、何らかの理由でHIV検査試薬と反応してしまう抗体を持っているためにスクリーニング検査で陽性と出てしまうケース。
(出展元:三省堂、中四国エイズセンター)

菌体=(きん・たい)

菌そのもの。菌そのものの全体。
(出展元:コトバンク(朝日新聞デジタル大字泉))

検査精度=(けんさ・せいど)

■検査業務の質の高さ、検査法の質の高さ。
疾患を有する者を「陽性」、疾患を持たない者を「陰性」と正しく判定する検査室としての精確さを表わす指標です。検査精度が高い場合、前述の精確さが高いことになります。検査の精度をより向上させ、質の高い状態を維持するには毎日の精度管理がたいへん重要となります。例えばGME社の精度管理に関する事項としまして、お客様への採取キットの送付から始まり、お客様自身の検体採取、お客様からの検体返送、検体受付、検査・分析、結果報告にいたるまで、そのすべてが正しく結果を得るために最適の条件で行われる必要があります。お客様に分かりやすく説明を行うことも精度管理といえますし、検査で得られた結果を正しく伝えるシステム管理も精度管理に含まれます。 最適な状態を毎日維持できているよう検査室全体を管理することが精度管理であり、精度管理をしっかりと行うことで検査精度が高く保たれます。
【検査精度】
この言葉自体の使い方は、産業や工学分野では異なり、医療における検査精度の使われ方は違った意味になる。
各社の検査サービスにおける検査精度の使われ方は、概ね以下のような内容に収束される。
【検査法の精確度】
病原菌や病気の進行具合に適した検査法を取り入れている数が多ければ多いほど、検査法が多様で充実していればしているほど、検査の質が高い、と言える。
また、使用している分析機器の感度・特異度が高いほど検査の質が高い、と言える。
【検査にまつわるサービスに対しての質の高さ】
正しい検査結果を提供するためには、検査だけ精確であるだけでは不十分で、検査結果報告に至るまでの早さや、お客様(利用者)への結果伝達方法の多様性なども含まれます。

経口感染=(けいこう・かんせん)

■口を通して感染すること。
経口感染は患者あるいは保菌者の糞便、尿などから排出された病原体に汚染された飲料水、食物の摂取により起こる感染(A型肝炎など)のことです。
空気感染は空気の流れに乗った小飛沫粒子の浮遊により伝播されて起こる感染(結核など)であり、飛沫感染は感染患者の鼻咽頭分泌物の病原体がくしゃみやせきなどによって、他者の顔面、上気道に直接かかり吸入されることによる感染(インフルエンザなど)のことです。
(出展元:信州大学医学部内科学講義)

血液感染=(けつえき・かんせん)

■血液から感染すること。
感染者からの輸血や臓器の提供、注射針の共用などで血液から感染すること。GME社ではランセット等の血液検査で使用する機器は、一度でも使用されたものはすべての破棄を行っております。ご自身と他者との接触の心配は全くありません。

検出=(けん・しゅつ)

(微量の物質・成分などを)検査して見つけ出すこと。「コレラ菌を-する」
(出展元:三省堂)

検体=(けん・たい)

検査に必要な材料。血液・髄液・膿・穿刺液・尿・大便・膣分泌物・うがい液など。検査材料。

倦怠感=(けんたい・かん)

心身の疲れによって、だるく感じること。風邪や体調が悪い時によく感じられがちですが、性感染症にかかっていた場合でも見受けられる場合があります。だるさが長く続くようでしたら医療機関での診察をおすすめします。
(出展元:大辞林 第三版)

抗原=(こうげん)

生体内に入ると抗体をつくるきっかけを与え、また、作られた抗体と特異的に反応する物質。一度抗体が産生されると、次に侵入した同じ原因物質(抗原)と特異的に反応する。具体的には異種のたんぱく質や多糖類・毒素・微生物(細菌やウイルス)などが抗原となります。
(出展元:デジタル大辞泉、臨床免疫学)

口腔内=(こうくう・ない)

■口から喉までの空洞部分のこと。
消化管への入り口で、口蓋(口の中の上側の部分)、左右の頬(ほお)、下顎(したあご)で囲まれた口の中の空洞のこと。

交差反応=(こうさ・はんのう)

■検査の特異性が低いために起こる反応。
検査試薬と検体の反応の際に、検体中の検出するべき物質と類似した構造の物質が存在したときに、その類似した構造の物質と試薬が反応してしまい、検出するべき物質として捉えてしまうこと。
(例) 咽頭の淋菌を検査する際、検査法によっては、咽頭にもともと存在している淋菌の仲間の菌を検出してしまい、淋菌は存在しないのに、陽性と判定してしまうことがあります。つまり、検査法(検査試薬)の特異性が低いと、淋菌以外の似たような菌を間違って検出してしまうわけです。このような反応を交差反応と呼びます。
(出展元:Jabion)

抗体=(こう・たい)

病原体が体内に侵入すると産生されるタンパクで、その産生のきっかけを作った病原体と特異的に結合するタンパクのことです。そのタンパク(抗体)は病原体を凝集あるいは溶菌、または、感染力を失わせる働きがあります。つまり、外から体内に侵入した病原体に抵抗しようとする物質です。抗体は免疫グロブリンとも呼ばれます。 抗体は臨床検査にも利用され、例えばHIV検査は、HIVに感染した際に体内で産生されるHIV抗体の有無を見て、陽性(感染している)か陰性(感染していない)かを見ています。
抗体は個別の抗原に対して、カギとかぎ穴の関係のような1対1の関係で結合し、反応します。例えば、風疹ウイルスに対する抗体は、体に入ってきた風疹ウイルスに結合して排除する働きをもちますが、風疹ウイルスではない、例えばインフルエンザウイルスに対しては結合できないため、排除する働きはありません。
(出展元:コトバンク(朝日新聞デジタル大字泉)、中外製薬、協和キリン)

コンタミネーション=(こんたみねーしょん)

■汚染。
本人から採取された検体に、本人由来以外の物が混入した場合、汚染された検体ということになります。
特に問題となるのが、例えば、ゴム手袋に付着していた微量のクラミジアや淋菌が、本来陰性の検体の中に入ってしまえば、検査結果は陽性となってしまいますし、分析の操作の過程で、クラミジアや淋菌のDNAが混入すれば、やはり、本来陰性の検体が陽性となってしまいますので、検査手技の向上や検査室内を常にクリーンに保つことが何より大切になります。
全自動分析機器では機械がほぼすべての操作を行いますので、ヒューマンエラーによる汚染を効果的に防ぐことができます。

さ・し・す・せ・そ

擦過物=(さっか・ぶつ)

検査対象となる表皮及び粘膜の表面を擦(こす)った綿棒などのこと。擦って採取された検体のこと。

常在菌=(じょうざい・きん)

■体に元々いる菌。
体の色々な部位に生息している微生物のこと。
(例) カンジダは、すべてのヒトの腸管や口腔内(口の中)に生息している微生物であり常在菌です。

疾患=(しっ・かん)

病気。

上行性感染=(じょうこうせい・かんせん)

感染が子宮から卵管を経て腹腔内へ波及すること。卵管炎・骨盤内炎症性疾患・肝周囲炎などがあります。

腫脹=(しゅ・ちょう)

炎症や腫瘍(しゅよう)が原因で身体の一部がはれること。はれ。
(出展元:大辞林 第三版)

水疱=(すい・ほう)

皮膚や粘膜の上皮にできる、漿液(しょうえき)を含む発疹。みずぶくれ。水疱疹。
(出展元:大辞林 第三版)

スクリーニング=(すくりーにんぐ)

■ふるいわけ。
疑わしいものを全部拾い上げ、その中から本当の疾患を持つ人(陽性者)を絞り込む検査過程の中での第一段階の検査。
あくまでも見逃しができるだけないように、という観点で行われるもの。
症状が顕在化していない、あるいは乏しい患者に対して検査を実施し、潜在する疾患を発見する目的で行う検査。
顕在・・・はっきりあらわれて存在すること
潜在・・・表面に現れず、ひそみかくれていること
(出展元:実用日本語表現辞典、中四国エイズセンター、医歯薬出版株式会社:検査管理総論)

スワブ=(すわぶ)

表皮や粘膜を擦った綿棒、または、綿棒の検体採取セットのことをスワブといいます。培養検査や細菌遺伝子検査のために使用します。検体採取部位は表皮や粘膜が主です。

性感染症=(せい・かんせん・しょう)

性感染症(sexually transmitted diseases)はSTDともいわれ、性的接触により伝播して拡がる感染症を性感染症と呼んでいます。しかし、世界的に無症状の患者もいることからSTI(sexually transmitted infections)とも呼ばれるようになりました。もともとわが国では、梅毒、淋疾、軟性下疳、鼠径(そけい)リンパ肉芽腫の4疾患が、性病として規定されてきました。しかし、近年、性の開放、性行動の多様化に伴い、従来の性病の範囲には入らない疾患が多発しており、性交またはこれに類似した性行為によって感染する疾患を、かつての性病に加えて性感染症と広く総称するようになりました。
(出展元:日本皮膚科学会)

性行為感染症=(せい・こうい・かんせん・しょう)

性感染症のこと。性的接触により伝播して拡がる感染症のこと。 従来の性病に加えて、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス感染症、尖圭コンジローマ、後天性免疫不全症候群(AIDS)などが指定されています。
(出展元:日本皮膚科学会)

増幅産物=(ぞうふく・さんぶつ)

遺伝子の一部を増幅させて検出する検査において、陽性の検体を検査した結果、最終的に増幅された遺伝子(DNA)のこと。
増幅産物は遺伝子(DNAそのもの)であり、ターゲットとなる遺伝子が存在すれば(つまり陽性の検体であれば)、数百万~数百億コピーの遺伝子(DNA)が増幅操作によって産出されます。

た・ち・つ・て・と

WB法=(だぶりゅーびー・ほう)

Western blott method。ウエスタンブロット法。HIVの確認検査などで行われる検査法です。HIVのWB検査では、HIV粒子の各構成成分に対するIgG抗体を検出します。全バンド(全構成成分に対する抗体)が陽性化するまでの時間は個人差が大きいですが、特異度が極めて高く、WB法で陽性であれば、真にHIVに感染しているということができます。Gp41、gp120、gp160の3つのバンドのうち、いずれか2本が検出されれば陽性となります。

TP-PA法=(てぃーぴー・ぴーえー・ほう)

Treponema pallidum – Particle Agglutination method。梅毒ゼラチン粒子凝集反応ともいいます。ゼラチンを粒型化した人工担体にTreponema pallidumの菌体成分を吸着させた感作粒子が検体中の梅毒トレポネーマ抗体と反応し、凝集することを応用した検査方法です。感度が高く、スクリーニング(ふるい分け)検査に適しています。

TP-LA法=(てぃーぴー・えるえー・ほう)

Treponema palldium -Latex agglutination method。梅毒ラテックス凝集反応ともいいます。人工担体であるラテックス粒子を用い、ラテックス粒子にreponema pallidumの菌体成分をコーティングして、ラテックス比濁法を利用した原理によって検体中の梅毒トレポネーマ抗体を測定します。

特異度=(とくい・ど)

■疾患を持たない人を「陰性」と正しく判定する確率として定義される値です。
■疾患を持たない群での検査の陰性率のことです。
■特異度が高いことは、偽陽性が少ないことを意味します。
■特異度が高い検査で陽性となればその疾患に罹患しているといえます。
■特異度が高い検査で疾患に罹患していなければ検査では陰性となります。
(出展元:国立研究開発法人国立がん研究センターがん予防・検診研究センター検診研究部 検診評価研究室、新潟大学医学部医学科)

は・ひ・ふ・へ・ほ

ハイブリッドキャプチャー法=(はいぶりっど・きゃぷちゃー・ほう)

ハイブリッドキャプチャー法は QIAGEN 社の技術を用いた核酸ハイブリダイゼーションアッセイのことです。ハイブリッドキャプチャー法はRNA プローブを用いて、ヒトパピローマウイルス(HPV)、クラミジア(CT)、淋菌(GC)を検出します。検出対象の細菌やウイルスが検体中に存在した場合は、RNA プローブが検体中のターゲットDNAと結合し、ハイブリッドとして検出することができます。そしてこのハイブリッドは特殊なプレート上にキャプチャー(捕捉)され、次の検査工程で特異的な標識抗体と酵素が反応溶液に追加され、キャプチャーされたハイブリッドが存在した場合には、化学発光シグナルとして検出されるしくみです。
(出展元:QUIAGEN)

培養法=(ばいよう・ほう)

培養とは微生物を試験管内で人工的に増殖させる操作です。また、栄養分を含む固形状または液状の物質を培地と呼びます。例えばGME社のカンジダ検査ではカンジダGE培地という専用培地に検体綿棒を塗抹する(塗りつける)ことにより、カンジダが綿棒に存在していた場合にはカンジダが培地に発育してきて、集落を形成します。つまり、集落が形成されたか、されないかを観察することにより、カンジダが検体中に(綿棒に)いたのか、いなかったのかがわかります。このような検査法を培養法といいます。

PA法=(ぴー・えー・ほう)

Particle agglutination method。ゼラチン粒子凝集法と呼ばれます。ゼラチンを粒型化した人工担体に抗原を吸着させ、この感作粒子が検体中の抗体と反応し、凝集することを応用した方法です。感度が高く、スクリーニング(ふるい分け)検査に適しています。GME社ではHIV・梅毒・C型肝炎の検査方法として利用しています。

PCR法=(ぴー・しー・あーる・ほう)

PCRとは、Polymerase Chain Reaction (ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字を取った用語で、ごく微量の DNA をもとにして、DNAのある一部分だけを選択的に増幅させることができ、高感度の検出を行うことができる技術です。
(出展元:タカラバイオ)

ヒトパピローマウイルス=(ひとぱぴろーま・ういるす)

HPV。皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し、イボなどを引き起こすウイルスです。HPVには180種類以上の型(遺伝子型)が存在し、そのうちのいくつかの種類が子宮頸がんを引き起こすことで知られています。HPVは子宮頸がん発症リスクの観点から高リスク型と低リスク型に分けることができます。そのうちの高リスク型は15種類存在し、子宮頸がんの主な原因となり、低リスク型の数種類は、尖圭コンジローマなどの原因となります。

不正出血=(ふせい・しゅっけつ)

■月経以外に膣や子宮から出血がみられること。
子宮がん・子宮筋腫・ポリープ・子宮内膜炎などの疾患が原因で起こる場合(器質性出血)と、ストレスや排卵期などでホルモンの分泌異常によって起こる場合(機能性出血)があります。また、妊娠期間中に、流産や子宮外妊娠などにより不正出血が起こる場合もあります。月経または排卵出血以外で出血がみられる場合は医療機関での診察が必要です。
(出展元:デジタル大辞泉)

変異種=(へんい・しゅ)

突然変異によって生まれた、既存の性質ではない菌もしくは病原虫の種類。
野生型(野生の集団に最も多くみられる型。突然変異型に対し、基本と考えられる表現型) に対し、変異遺伝子を持つ菌株、細胞株のこと。
参考:クラミジア変異株というのはクラミジア細胞内の、ある場所に存在する遺伝子(DNA配列)に欠失(欠けてなくなること)が生じたものをいいます。

ま・み・む・め・も

免疫細胞=(めんえき・さいぼう)

体外から侵入した異物や病原体、体内の悪性新生物(腫瘍細胞)などを認識し特異的に攻撃する免疫反応をおもに担当する細胞の総称。免疫担当細胞ともいう。抗原提示細胞(単球・マクロファージなど)、リンパ球(T細胞・B細胞など)、顆粒球(好中球など)の3つに大別されます。
(出展元:日本大百科全書(ニッポニカ)、臨床免疫学)

や・ゆ・よ

陽性=(よう・せい)

検査の結果、特定の反応があった、という意味です。性感染症検査においては、特定の検査項目が陽性であったという場合、その疾患に罹患している、という意味になります。

ら・り・る・れ・ろ

ランセット=(らんせっと)

血液採取器具。穿刺針(せんし・ばり)のことです。医療機関での注射と同じく、使い捨て用として医療機器承認されているものであり、再利用はできないようになっています。

リアルタイムPCR法=(りあるたいむ・ぴー・しー・あーる・ほう)

Real time Polymerase chain reaction method。リアルタイム PCR 法は、PCR 増幅産物の増加をリアルタイムでモニタリングし、解析する技術です。ウイルスや病原菌の検出のほか、遺伝子組み換え食品の検査や遺伝子発現解析などに応用されています。
(出展元:タカラバイオ)

罹患=(り・かん)

病気にかかっている状態。病気にかかること。

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