せんけいこんじろーま
尖圭コンジローマ
せんけいこんじろーま
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマとは
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で、性交為あるいはその類似行為によりHPVが、皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し、性器やその周辺に小さなイボを作る性感染症です。
HPVは、現在100種類以上の遺伝子型に分類されており、そのなかで尖圭コンジローマは、HPV6型、あるいはHPV11型の感染によって引き起こされることが知られています。
尖圭コンジローマは、視診上治癒しても、3ヶ月以内に約25%は再発します。
パートナーからの再感染よりも、再発のほうが多いとされています。
HPVは、現在100種類以上の遺伝子型に分類されており、そのなかで尖圭コンジローマは、HPV6型、あるいはHPV11型の感染によって引き起こされることが知られています。
尖圭コンジローマは、視診上治癒しても、3ヶ月以内に約25%は再発します。
パートナーからの再感染よりも、再発のほうが多いとされています。
感染経路
性行為(類似行為も含む)によって、HPV(6型あるいは11型)に感染することが原因です。
主な感染経路
性的接触
性交渉(アナルセックス、オーラルセックス、その他類似行為)
性交渉(アナルセックス、オーラルセックス、その他類似行為)
症状と潜伏期間
感染後、視診で観察できるまでに3週~8ヶ月(平均2.8ヶ月)を要するので、感染機会を特定できないこともあります。- うすピンク色または茶色のニワトリの鶏冠状(カリフラワー状)のイボ
- 乳頭状のイボ
大きさや発生部位になどにより、軽い痛みやかゆみがある場合もありますが、自覚症状はほとんどありません。
【発生部位】
亀頭、冠状溝、包皮内外板、陰嚢
肛囲、肛門内や尿道口
- うすピンク色または茶色のニワトリの鶏冠状(カリフラワー状)のイボ
- 乳頭状のイボ
大きさや発生部位になどにより、軽い痛みやかゆみがある場合もありますが、自覚症状はほとんどありません。
【発生部位】
大小陰唇、会陰、腟前庭、腟、子宮頸部
肛囲、肛門内や尿道口
検査について
◎検査を受けられる機関
● 病院・医療機関(泌尿器科・皮膚科・婦人科・性病科・肛門科)
◎検査について
視診
医師が直接イボを観察して診断します。
組織診
組織を採取し、顕微鏡で観察して病理診断を行います。
遺伝子検査
ウイルスの遺伝子を検出する方法(ハイブリッド・キャプチャー法やPCR法)があります。
尖圭コンジローマは臨床症状により診断がほぼ可能です。視診での診断が不確実な時は、病理診断や遺伝子検査を行います。
予防
コンドームを正しく使用することが大切ですが、広範囲に感染がある場合には、コンドームだけでは完全に予防することはできません。
性的感染からの予防
性行為の際は、コンドームを正しく使用する。
※コンドームを正しく使用することも有効な予防法ですが、HPVが肛門周囲など性器以外の場所にいた場合は、コンドームだけでは防ぎきれないこともあります。
※コンドームを正しく使用することも有効な予防法ですが、HPVが肛門周囲など性器以外の場所にいた場合は、コンドームだけでは防ぎきれないこともあります。
ワクチン接種
(女性のみ)
(女性のみ)
女性はワクチン接種を行うことで、尖圭コンジローマを予防することができます。
尖圭コンジローマの原因となるHPV6型と11型に対応しているワクチンには、「ガーダシル」と「シルガード9」の2種類のワクチンがあります。
ワクチン接種は、性交渉を経験する前に摂取するのが理想です。既に性交渉を経験したことがある場合でも、感染予防のために摂取することは決して無駄なことではありません。
尖圭コンジローマの原因となるHPV6型と11型に対応しているワクチンには、「ガーダシル」と「シルガード9」の2種類のワクチンがあります。
ワクチン接種は、性交渉を経験する前に摂取するのが理想です。既に性交渉を経験したことがある場合でも、感染予防のために摂取することは決して無駄なことではありません。
HPVのワクチン接種は、平成25年4月から定期予防接種となりましたが、接種後にワクチンと無関係と言い切れない持続的な痛みがあるという報告が相次いで起こりました。そのため、同年6月から定期接種という位置づけは変えずに、個別に予診票を送るなどの接種勧奨を差し控えていました。
その後、ワクチンの有効性や安全性に関する評価や、接種後に生じた症状への対応などの議論が継続して行われていました。令和3年11月に厚生労働省が開催した専門家の会議で、改めてHPVワクチンの安全性が他の定期接種のワクチンと比べて特に低い訳ではないことが確認され、接種によって子宮頸がんを予防できるという有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、差し控えの状態を終了させることになり、令和4年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨を行うことなりました。
(参考) リーフレットを掲載している厚生労働省ホームページ「HPVワクチンに関する情報提供資材」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/leaflet.html
その後、ワクチンの有効性や安全性に関する評価や、接種後に生じた症状への対応などの議論が継続して行われていました。令和3年11月に厚生労働省が開催した専門家の会議で、改めてHPVワクチンの安全性が他の定期接種のワクチンと比べて特に低い訳ではないことが確認され、接種によって子宮頸がんを予防できるという有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、差し控えの状態を終了させることになり、令和4年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨を行うことなりました。
(参考) リーフレットを掲載している厚生労働省ホームページ「HPVワクチンに関する情報提供資材」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/leaflet.html
治療法
薬物療法、凍結療法、又は電気メスやレーザー蒸散などによる外科的療法などの方法がありますが、全ての尖圭コンジローマを確実に治療できる治療法は今のところありません。治療時に見えているものを全て除去しても、他の部位に感染していることがあり、数週間の間隔で繰り返し治療が必要になります。
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