郵送検査の信頼性についてのまとめ
- ①検査キットの信頼性は、検査機関によって異なる
- ②登録衛生検査所として認可されている検査機関の検査精度は高い
- ③プライバシーに配慮されている検査機関がおすすめ
- ④相談窓口や医療機関との連携システムがあるか確認する
性病検査キットはインターネットで簡単に購入でき、自宅まで届けてもらえます。説明書を確認すれば誰でも簡単に検査できるため、性病に感染しているかどうかをチェックしたい人は利用してみましょう。
ただし、郵送の性病検査サービスを利用するときは、信頼性の高いものを選び、正しい方法で検体を採取することが重要です。
本記事では、郵送検査の信頼性や選び方のポイントを詳しく解説します。郵送の性病検査サービスを申込む前にぜひ確認しておきましょう。
郵送検査の信頼性は、提供している検査機関や検査に使用する機器などによって異なります。
臨床検査技師等に関する法律で定められた施設基準を満たしており、登録衛生検査所として認可されている検査機関のキットであれば信頼性も高いでしょう。
極端に安い郵送検査は、登録衛生検査所として承認されていない検査機関のものである可能性もあり、信頼性が低い場合もあります。
登録衛生検査所として認可されている検査所なら、病院とほぼ同じような方法で検査してもらえるため、信頼性は高いと言えるでしょう。高い精度で菌を検出する機器や、血液を細かく検査できる機器など、大きな病院にあるようなシステムを導入している検査機関もあります。
【正しい方法で採取・返送しないと正確な結果を得られない】
性病検査キットを使うときは、自分で検体を採取する必要があります。
間違った方法で使用すると、正しい結果を得られないケースもあるため注意が必要です。説明書をよく確認した上で検体を採取しましょう。
【性病検査はインターネットで申込できる?】
性病検査はインターネットで申込することが可能です。電話やFAXなどで申し込めるサービスもあります。病院へ行くのが恥ずかしいという方は、検査機関の公式サイトなどから購入すると良いでしょう。
性病検査キットは郵送で届きますが、送り主の名前を検査機関名ではなく個人名にしてくれたり、郵便局留にできたり、家族に知られないような配慮をしてくれるサービスもあります。
信頼性の高い郵送検査を選ぶときは、検査機関が認可されているか、導入している検査機器、検査できる項目といったポイントをチェックしましょう。以下、それぞれのチェック項目について詳しく解説します。[注1]
郵送検査を選ぶときは、提供している検査機関の信頼性をチェックしておくことが重要です。検査機関の公式サイトなどを見て、信頼できるかどうか確認しましょう。
例えば、臨床検査技師や性感染症学会認定士などの資格を保有する検査スタッフがいるかどうかは大切なポイントです。優秀な検査スタッフが常駐している施設であれば、精度の高い検査を期待できます。
日本臨床衛生検査技師会などが主催する、外部の精度管理調査に参加していることも重要な点です。第三者からも高い評価を得ていれば、サイトの信頼性を確認できるでしょう。
また、検査機関が導入している機器についても、可能な範囲で確認しておくと良いでしょう。もちろん、専門的な内容まで理解する必要はありません。ただ、公式サイトなどに検査に使用する機器が掲載されているケースがあります。
家族に知られずに性病の検査をしたい場合は、プライバシーに配慮しているかを確認しておきましょう。
基本的に性病検査キットは郵送で届きますが、検査機関名などが書かれていると、家族やパートナーに知られてしまう可能性もあります。
他の人に知られたくない人は、郵便局や宅配センターで受け取れる、検査機関名を表示しない、といった配慮をしてくれる検査機関を選ぶのがおすすめです。
Pマーク(プライバシーマーク)を取得している検査機関であれば、公式サイトに掲載されているので一目で判断できます。
個人情報や検査結果を他人に知られることがないよう、細心の注意を払って取り扱ってくれるため利用しやすいです。
郵送検査で陽性の結果を受け取ったら、どの病院に行けば良いのか、どこに相談すれば良いのか不安に感じるかもしれません。
検査機関によっては郵送検査を利用した人の診察・治療がスムーズに進むよう、郵送検査の趣旨や検査方法を理解した医療機関と協力体制を取っています。
協力医療機関では、郵送検査を利用し陽性の結果を受け取ったあと、再検査をすることなく診察・治療を開始することが出来るので、検査の時間や検査にかかる費用が抑えられます。
※HIVなど再検査が必要な項目もあるので事前に確認しておきましょう
また、検査を受ける検査機関に電話などで直接相談できたり、外部の専門家が対応する窓口を設置している場合もあるので確認しましょう。
公式サイトに感染症についての基本的な知識などがわかりやすく提供されているかを確認しましょう。
感染の不安や何かしらの症状が出ていても、どの検査を受ければいいか分かりづらかったり、正しい知識が得られないとさらに不安になってしまうでしょう。また、誤った検査項目を選択してしまい正しい結果が得られないケースもあるかもしれません。
性病検査キットを使う人向けに分かりやすく解説している検査機関もあるため、簡単に目を通しておくのがおすすめです。導入している機器はもちろん、検査体制や検査の流れなどを詳しく解説しているところもあります。
性病検査キットを使った検査の流れについても把握しておきましょう。検査を申込んでから検査結果が出るまでの一般的な流れは、以下のとおりです。
まずはインターネットで性病検査を申込みましょう。検査機関の公式サイトから申込むのがおすすめです。
電話やFAXなどで申込みできるケースもあります。
性病検査キットは、基本的に数日で受け取れます。すぐに検査をしたい場合は、即日発送してくれる検査機関を選ぶと良いでしょう。
家族やパートナーに知られずに受け取りたい場合は、郵便局や宅配センターで受け取るのがおすすめです。
性病検査キットは、説明書を読めば誰でも簡単に使えます。ただし、検査項目ごとに検体を採取すべきタイミングなどは異なるため、注意しなければなりません。
正しい結果を得るために、感染の機会があった日から日数を空けて検体を採取するタイプの検査もあります。性病に対する抗体が血液中に出現し、検査によって検出できるようになるまでに、時間がかかる場合もあるからです。
説明書をしっかりと確認した上で検査を行いましょう。
検体を採取したら、返信用の梱包材などに入れて返送します。申込書や問診票を一緒に返送するケースもあるため、忘れずに同封しましょう。
複数の項目を検査するキットについては、全てをまとめて返送しなければならない場合もあります。
検査機関に検体が届いたら、検査が行われます。丁寧かつ迅速に検査が進められるため、結果が出るまで待ちましょう。
検査機関によって異なりますが、結果はインターネットや郵送、電話などで確認するのが一般的です。項目ごとに、陰性(−)や陽性(+)などと表示されていることが多いです。
郵送検査で陽性が出た場合は、早めに病院を受診しましょう。基本的に検査機関では薬を処方することはできないため、病院へ行く必要があります。
医療機関を紹介してもらえるケースもあるため、気になる場合は問い合わせしてみましょう。すぐに治療を開始することで、早期回復を期待できます。
病院では、医師の判断をもとに薬の処方や再検査を実施します。薬の服用や点滴などにより治療を行いますが、自己判断で薬の服用をやめるのは避け、医師の指示に従いましょう。