C型肝炎のまとめ
- ①入浴などでは感染せず血液を介して感染する
- ②肝がんの原因の半数以上がC型慢性肝炎
- ③自覚症状がなく気づかない事が多い
- ④放置すると肝硬変や肝がんに進行する場合がある
C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することによって起こる肝臓の病気です。
C型肝炎ウイルスに感染すると2週間から6ヵ月を経て、急性の肝障害を起こします。
しかし、自覚症状の多くは「体が少しだるい・食欲がない」という程度で、黄疸も出にくいため、気づかない人も多いのが特徴です。また、感染を放置していると慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行していく危険性があります。
C型肝炎ウイルス(HCV)は、主としてC型肝炎ウイルスに感染している人の血液が直接体内に入ることによって感染します。ただし、現在の日本では、新規のC型肝炎ウイルス感染者の発生は少ないといえます。
普段の生活で、他人の血液に直接触れることはあまり無いと思います。
ただ手が触れるだけ・入浴・食器の共用などでは感染することはありません。
主な感染経路は下記のような行動です。
注射針・注射器をC型肝炎ウイルスに感染している人と共用した場合
C型肝炎ウイルス陽性の血液との接触や、針刺し事故を起こした場合
(特に、医療従事者は注意が必要です)
C型肝炎ウイルスが含まれている血液の輸血、臓器移植等を行った場合
C型肝炎ウイルスに感染している人と性行為をもった場合
C型肝炎ウイルスに感染している母親からの感染
C型肝炎ウイルスに感染している人が使用した器具を、適切な消毒などを行わずにそのまま用いて入れ墨やピアスの穴あけなどをした場合
C型肝炎ウイルスに血液を介して感染すると、およそ70%前後の人がHCVキャリアとなります。(キャリア:ウイルスを体内に保有している人)
2~14週間の潜伏期間を経て急性肝炎を起こすことがありますが、急性肝炎を起こすことはあまりありません。
ただしそのまま放置してしまうと、本人が気づかないうちに慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する場合がありますので注意が必要です。病気の進むスピードには個人差がありますが、年齢を経るほど肺がんになるリスクは高まります。
肺がんの患者数は年々増加しているので、早めに検査をすることをおすすめします。
まず第一に人の血液に触れないことです。
具体的には
【歯ブラシ・カミソリなど血液が付いている可能性のあるものを共用しない】
【他の人の血液に触るときはゴム手袋を着ける】
【注射器や注射針を共用して薬物の注射をしない】
【入れ墨やピアスをする時は消毒済みの器具を使用する】
【性行為にはコンドームを使用する】