GME医学検査研究所の検査技師監修
GMEの検査室には国家資格をもった臨床検査技師が常駐しています。
検査はもちろん、お客様の質問や疑問にも検査技師が直接お答えしています。GME医学検査研究所の検査技師監修のもと“性病”についてのご質問や、実際の体験談からリスクのある行為について回答いたします。
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リスク行為は7日前です。
オーラルセックス後、のどに違和感が出始め腫れたような感覚や咳等で痛みがあったため、性病かコロナか風邪等なのか判断したくて検査を受けました。
新型コロナウイルス感染症では、のどの痛みや発熱、咳といった症状が現れますが、風邪とよく似た症状です。また、性病では咽頭にクラミジアや淋菌が感染すると、のどの腫れや痛みなど風邪に似た症状が出ることもありますが、ほとんどは無症状と言われています。
症状だけでは判断できませんので、検査をして可能性を一つずつ否定していくのが良いかと思われます。
▶のどの性病について詳しくはこちら
リスク行為は半年前ほどです。
リスク行為2~4週間に口腔カンジダや咽頭炎のようなものを発症。膣カンジダの診断も受け、HIV感染の可能性もあるため検査しました。
口腔カンジダや腟カンジダの原因菌であるカンジダは健康な人でも存在する常在菌です。性行為で感染して発症するものの、常在菌として存在していた場合は免疫力の低下や抗生物質の長期投与でカンジダが異常増殖することにより発症することがあります。
お客様の仰るようにHIV感染後2~4週間で初期症状として口腔カンジダ症を発症することがありますので、確認のための検査は大切です。
また、リスク行為があった以上、無症状でも他の性感染症の可能性も否定できませんので、HIV以外の性感染症の検査も実施することをおすすめいたします。
5年以上、同じ女性としか行為していませんが、2か月ほど前から尿道にムズムズ感が出て、のどにも痛み、発熱がありPCRを2度受けましたが(陰性でした)、2か月経った今でも尿道に違和感が続いています。
性感染症の恐れがあります。ただ、性感染症の起因菌以外の菌による尿道炎(雑菌性尿道炎)の可能性もありますので、泌尿器科を受診されることをおすすめいたします。
パートナーが子宮外妊娠になったので自分にもその原因があるか知りたい。
男性側の原因で考えられるのはクラミジア感染症があります。女性が性器クラミジアに感染すると、卵管が炎症をおこし癒着する可能性があります。この癒着が子宮外妊娠の原因となることがあります。
男性側が原因ではない場合ですと、子宮内膜症や子宮手術、子宮内避妊具の使用、喫煙習慣症などが原因となることがあります。
1年前まで様々な人と性行為をした。その後排尿時の痛み、オリモノの色がおかしい、口にブツブツが出来たりの症状があった。今は特に症状はありません。
特に治療をしていないのであれば、症状が治まっているだけで性感染症に感染している恐れがあります。検査することをおすすめいたします。
行為後4日目で、性器から膿のようなものが出ます。精液の色は緑がかったような色。ただ、今は普通です。尿道先っぽが腫れたりもしましたが現在は腫れはなし。尿道が少し痛む時があります。
精液に膿が混ざり色の変化が起きていると考えられます。この原因として考えられるのは性感染症と前立腺炎があります。前立腺炎でも排尿時痛が起こる事があります。検査をしてみる事をおすすめいたします。
病院でクラミジアの検査をし結果は陰性でした。ただ気になる点が何点かあり薬を処方してもらったのですが7日間続けて飲むことができず…。
また、のどと性器のクラミジアは検査方法も違うとネットで見て後々不安になってしまったため利用しました。パートナーがクラミジアに感染していたこともあり行為後ののどの痛みや腫れはもしかしたら…と思ってしまいます。
病院での検査方法が分かりかねますが、当日に検査結果が分かる簡易的な検査(イムノクロマト法)であった場合、本当は感染しているけれど検査結果は陰性と出る「偽陰性」であった可能性もございます。
弊社ではのどと性器のどちらも、高感度なPCR法で行っております。症状が出ている為、感染している可能性も否定出来ないので、一度検査を受けることをおすすめいたします。
胃の検査の際に抗体(梅毒)が出ていると言われた。確かに30年ほど前に海外(20年前)で仕事をし病気にかかりました。直後ペニシリンでの治療をしましたが、その後完治したかの検査は1度もしておりません。
梅毒の検査で行う抗体検査には2種類ございます。現在の感染を反映するRPRと過去の感染を反映する抗TP抗体です。
RPRは梅毒治療後には陰性化することが多いですが、抗TP抗体は一度陽性になると治療後も多くの場合は陰性化することはありません。
梅毒の診断は2つの検査と臨床症状を診て最終判断を行います。
今回梅毒の抗体が出ていると言われたのは過去の感染を反映する抗TP抗体のことだと考えられます。もし20年前に梅毒にかかり完治していないと仮定すると、梅毒の第4期まで進行し無症状という事は考えにくいので、20年前の梅毒に関してはご安心ください。
▶梅毒の検査方法について詳しくはこちら
行為は2週間前。ペニスが痒くなった。
尿道炎を発症している恐れがあります。原因菌を特定するために検査することをおすすめいたします。
他人の血液に触れてしまった(粘膜)
他人の血液が粘膜に触れるとB型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒といった性感染症に感染する危険性があります。他人の血液に触れてしまった3か月後を目途に検査する事をおすすめします。
(3か月未満の検査で結果が陽性なら「感染している」と判断できますが、陰性の場合は「感染していない」と判断することはできません。▶詳しくはこちら)
リスク行為は1か月半前位。尿を出す際性器に違和感。性器から異臭。時々尿が濁っている感じがする。
クラミジアなどの性感染症に感染している恐れがございます。一度泌尿器科を受診されることをおすすめいたします。
リスク行為は7日前。彼が尿道痛になり膿が出始めたので感染している疑いがある。
お相手だけでなく、ご自身も感染している恐れがあります。お相手の方は、症状があるとのことですので、お二人での医療機関への受診をおすすめいたします。
感染の疑いのある性感染症を知るには?
どんな性病に感染しているか知るためのフローチャートをご用意しております。
https://www.gme.co.jp/flowchartw/
性病を予防するために気をつけること
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①オーラルセックスも含めてコンドームを正しく使用する
性病は、粘膜同士の接触や分泌液と接触することにより感染が起こりますので、セックスやオーラルセックスをする際は最初から最後までコンドームを着用するようにしましょう。
100%の感染予防率ではないとはいえ、コンドームを使用するのとしないのとでは感染リスクが大きく変わってきます。 自分のこともパートナーのことも守るために、コンドームを使用して安全な性行為を目指しましょう。
詳しいコンドームの使い方はこちらのコラムを参照してください。
▶【コラム】コンドームで性病予防はできる?正しく使うポイントや性病リスクを下げる方法も紹介 -
②不特定多数の相手と性行為をしない
性病の中には性行為以外で感染するものもありますが、ほとんどは性行為によって感染します。
症状がなかったり、潜伏期間のため感染に気が付かつかないまま、性行為にいたってしまうケースがあります。不特定多数の人と性行為をしていれば、それだけ感染リスクが上がってしまいます。
性行為は決まったパートナーと行うようにしましょう。性病の潜伏期間についてはこちらのコラムを参照してください。
▶【コラム】性病は潜伏期間中でもうつる?その可能性や検査可能時期を解説 -
③剃刀、歯ブラシ、タオル等の直接肌に触れる物の共用は避ける
【トリコモナス】
トリコモナスは主に性行為によって感染しますが、原虫が感染源ですので、下着やタオル・便器や浴槽などを通じても感染します。ごくまれに、性行為の経験のない女性や子供でも感染する可能性があります。トリコモナスについてはこちらのコラムを参照してください。
▶【コラム】性経験がなくても感染してしまう?【トリコモナス症】【HIV】
他人の血液に直接触れた場合に感染する恐れがあります。注射器、歯ブラシ、カミソリなどの共用はしないようにしましょう。HIV(エイズ)についてはこちら
▶HIV(エイズ)の症状や感染経路について -
④定期的に検査をする
感染してしまった場合、被害を少しでも抑えるためには早期発見と速やかな治療が重要です。
性行為をする機会があるなら定期的に性病検査を受ける習慣をつけ、もし感染していたらすぐに治療を行いましょう。郵送検査についてはこちら
▶自宅でできる性病検査