GME医学検査研究所の検査技師監修
GMEの検査室には国家資格をもった臨床検査技師が常駐しています。
検査はもちろん、お客様の質問や疑問にも検査技師が直接お答えしています。GME医学検査研究所の検査技師監修のもと“性病”についてのご質問や、実際の体験談からリスクのある行為について回答いたします。
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1年半付き合っているパートナーがクラミジア陽性だった。いつから感染しているか分からないので不安。
クラミジアは感染していても無症状のことも多く、気づかないうちにパートナに感染させてしまう場合もあります。そのため、パートナーと一緒に検査をすることをお勧めします。
リスク行為は10日前くらい。相手の亀頭部分が白っぽくて不安。
カンジダに感染している場合、亀頭などに白いコケ状の付着物がみられる場合があります。
その他にも、メラニン色素が排出されなくなることによる陰茎白斑症では一部が白く抜けたような状態になります。
リスク行為は2-3週間前。3日前くらいから尿道がむず痒い。
クラミジアに感染していると尿道が痒くなることがあります。感染後1~3週間で発症するといわれています。
オリモノが黄緑になった。
おりものが黄色や黄緑色になった場合、トリコモナスやカンジダ、淋菌に感染している可能性があります。連鎖球菌や大腸菌感染などによる子宮内膜炎でも黄緑色になることがあります。
今回の検査で淋菌、クラミジアの検査採取時に自分で強く擦り過ぎてしまい綿棒に少し血がついてしまいました。生理ではないですが、検査は可能でしょうか?
弊社でのクラミジア検査につきましてはPCR法で行っているため、大量の血液が付着してしまった場合は、PCR反応を阻害してしまい正しい結果を得られない場合があります。血液の付着が少量の場合は問題なく検査を実施することができますので、ご不安な場合はお問い合わせください。
初めての利用でしたが利用しやすく不安がなかった。今後も定期的にGMEさんを利用したいと思いますが、利用するとしたら頻度はどの程度が良いのでしょうか。
一番の理想は行為毎に行うのがいいのですが、性にアクティブな方は毎月検査して頂くのがいいと思います。
そうでない方は3か月や6ヶ月に1回などでもよいでしょう。あとは、パートナーが変更になったなど環境の変化毎にするのがいいかと。
セクキャバに行き、不特定多数とキスを行い3日後からのどの痛みがありました。のどの痛みは一週間続いたので市販薬を飲んだら改善しました(ペラックT錠)。
淋菌やクラミジアなどはキスでも感染する可能性があります。今回は市販薬(炎症やアレルギー症状を抑える薬)で改善したとのことですので、性病ではなく、何らかの細菌等(風邪など)に感染したものと思われます。
行為後陰部に違和感(痒み)を感じ、おりものが増え不正出血がありました。
淋菌・クラミジア・トリコモナスなどの性病に感染するとおりものが増えたり、子宮頸部や膣部に炎症がおき、性交時などに出血する場合があります。その他にも、ホルモンバランスの乱れやポリープ、癌などでも不正出血がおきる場合がありますので婦人科への受診をお勧めします。
パートナーが風俗に行っていることが分かった。おりものが黄緑色になって少し痒みが出ている。
おりものが黄色や黄緑色になった場合、トリコモナスやカンジダ、淋菌に感染している可能性があります。連鎖球菌や大腸菌感染などによる子宮内膜炎でも黄緑色になることがあります。
2周間前に咽頭クラミジアの彼女とエッチをしてしまった。
感染が疑われる行為から1日経過後から検査が可能です。クラミジアの場合、感染から発症まで1~3週間程度といわれており、自覚症状がない場合もありますので、パートナーが感染されていた場合は検査をすることをお勧めいたします。
おりもの量が増え色が黄色や茶色になった。ニオイも強くなって酸っぱい、生臭い、鉄臭い。しゃがむと臭います。最後にしたのは11月初で、そこからおかしい。
性感染症でもおりものが増えたり、黄色くなったりする場合がありますが、茶色かったり鉄臭かったりする場合は出血している場合がありますので病院を受診してください。
冬の北海道は氷点下になるので、ポストに投函すると検体が凍ります。凍っても検査結果に支障はないのでしょうか。
基本的には凍ってしまっても検査に問題はありません。しかし、何度も凍結・融解を繰り返してしまうと正しい結果を得られない場合があります。
パートナーの感染発覚後、自身の性器クラミジア検査を受けた(尿採取、精密検査、陰性)。パートナーに心当たりが無いため自分に原因があるか不安が残っていたため、可能性のある”のど”を検査したい。
のどに感染があるとオーラルセックスにより相手に感染させてしまう可能性があります。パートナーに感染が見られた場合は、性器とのどの両方の検査をすることをおすすめします。
2年前にのどクラミジアが陽性、同時期に結膜炎になり治療。治療後の検査で陰性を喉のみ確認したが片目にゴロゴロ感が残り、もう一度検査したいと思った。(目の充血、目やにはなくゴロゴロ感のみ、視力矯正あり)。クラミジア性の結膜炎の可能性があるのか教えて頂きたいです。
クラミジア結膜炎の場合、性器や咽頭にクラミジア感染がみられることが多いため、同時に治療するためにアジスロマイシン経口薬などが処方されると思います。本来なら、咽頭と結膜炎を同時に治療することができますが、その後も違和感が残るとのことでしたら、病院受診の必要があると思われます。
リスク行為は3ヶ月以上前。陰部(陰茎、陰嚢)が痒くて目が覚めることも。
カンジダやクラミジア、ケジラミなどで痒くなることがあります。
口内炎がある時にオーラル行為をした。手に傷口がある状態で相手の性器部分に触れた。
性病によっては粘膜以外にも傷口からなども感染する可能性があります。
入浴時に洗ってきれいにしても1日たつと陰茎表皮に白っぽいカスが出てくる。かゆみがあり臭いもする。
カンジダに感染すると白い付着物や発赤、痒みがみられます。その他の常在細菌などでも亀頭包皮炎になる場合があります。石鹸で洗いすぎると症状が悪化する場合があります。
陰茎と睾丸の間にできものができて消えた(痛み、痒みなし)。梅毒の初期症状かと思い検査した。
梅毒の初期症状としましては、約3週間の潜伏期間を経て、感染部に傷のようなものができたり、リンパ節腫脹などがみられることがあります。
その後、皮膚の紅斑、丘疹といった皮膚症状や、急性肝炎症状、糸球体腎炎症状などがみられることがあります。
一方、全く症状がなく経過する場合もあります。
感染の疑いのある性感染症を知るには?
どんな性病に感染しているか知るためのフローチャートをご用意しております。
https://www.gme.co.jp/flowchartw/
性病を予防するために気をつけること
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①オーラルセックスも含めてコンドームを正しく使用する
性病は、粘膜同士の接触や分泌液と接触することにより感染が起こりますので、セックスやオーラルセックスをする際は最初から最後までコンドームを着用するようにしましょう。
100%の感染予防率ではないとはいえ、コンドームを使用するのとしないのとでは感染リスクが大きく変わってきます。 自分のこともパートナーのことも守るために、コンドームを使用して安全な性行為を目指しましょう。
詳しいコンドームの使い方はこちらのコラムを参照してください。
▶【コラム】コンドームで性病予防はできる?正しく使うポイントや性病リスクを下げる方法も紹介 -
②不特定多数の相手と性行為をしない
性病の中には性行為以外で感染するものもありますが、ほとんどは性行為によって感染します。
症状がなかったり、潜伏期間のため感染に気が付かつかないまま、性行為にいたってしまうケースがあります。不特定多数の人と性行為をしていれば、それだけ感染リスクが上がってしまいます。
性行為は決まったパートナーと行うようにしましょう。性病の潜伏期間についてはこちらのコラムを参照してください。
▶【コラム】性病は潜伏期間中でもうつる?その可能性や検査可能時期を解説 -
③剃刀、歯ブラシ、タオル等の直接肌に触れる物の共用は避ける
【トリコモナス】
トリコモナスは主に性行為によって感染しますが、原虫が感染源ですので、下着やタオル・便器や浴槽などを通じても感染します。ごくまれに、性行為の経験のない女性や子供でも感染する可能性があります。トリコモナスについてはこちらのコラムを参照してください。
▶【コラム】性経験がなくても感染してしまう?【トリコモナス症】【HIV】
他人の血液に直接触れた場合に感染する恐れがあります。注射器、歯ブラシ、カミソリなどの共用はしないようにしましょう。HIV(エイズ)についてはこちら
▶HIV(エイズ)の症状や感染経路について -
④定期的に検査をする
感染してしまった場合、被害を少しでも抑えるためには早期発見と速やかな治療が重要です。
性行為をする機会があるなら定期的に性病検査を受ける習慣をつけ、もし感染していたらすぐに治療を行いましょう。郵送検査についてはこちら
▶自宅でできる性病検査