胃がんのまとめ
- ①早期はほぼ無症状なことが多い
- ②食生活を見直してみる
- ③ピロリ菌は口から口へ感染する
- ④早期発見は治癒率が非常に高い
胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって無秩序に増殖を繰り返すがんで、検診などで見つけられる大きさになるまでには、何年もかかるといわれています。
しかし胃がんは、診断や治療の進歩により、早期の段階で発見されれば治癒が可能で、治りやすいがんの1つといわれています。
喫煙や食生活(高塩分の食品)またピロリ菌の感染など様々な原因があります。
胃がんにかかる人の数は高齢化のために全体数は横ばいですが、一昔前の同年代の人々と比べると、男女とも大きく減ってきています。
塩分の多い食事、焦げのついた食事、野菜や果物の不足、過食や早食いなどは胃がんのリスクを高めるといわれています。
タバコの煙には様々な発がん性物質が含まれています。
近年、胃の粘膜に存在するヘリコバクターピロリ菌と胃がん発生の関連性が注目されています。
過度の飲酒も胃がんのリスクを高めるといわれています。
ほとんど自覚症状がありません。
初期の自覚症状には特有の症状はなく個人差があります。
腹痛・腹部不快感・胸焼け・食欲不振など胃炎や胃潰瘍と同じような症状がみられることがあります。
■禁煙喫煙は胃がんのリスク要因として確立されています。また、喫煙は肺がんの原因にもなっているため、禁煙をすることはさまざまながんの予防になるといえます。
■食生活の見直しまずは高塩分の食品を控え減塩を心がける。その他に米飯多食・熱い食べ物・飲み物・不規則な食事なども、胃がんの原因になるリスクといわれています。
予防に有効な食品としては、乳製品・野菜・果物・緑黄色野菜・緑茶・ビタミンCの摂取も予防効果があるといわれています。
■ピロリ菌の除菌ピロリ菌は、胃がんの発症に影響を及ぼすと考えられており、ピロリ菌の感染者には除菌が勧められています。
感染経路として考えられているものの1つが、口から口への家族内感染です。ピロリ菌に感染している親が免疫力が不完全な乳幼児に対して、口移しで食べ物を与えたりすることで、感染リスクが高まるといわれているため、注意が必要です。そのほかにも汚染された水や食品を介した感染もあります。
■定期検診胃がんの早期発見は治癒率が非常に高いことから、自治体などで行う胃がん検診や、自宅でできる郵送検査などを活用して、予防効果を高めることも有効です。郵送検査の場合は病院まで行かずに自宅で検査ができるため、車のない高齢者や病院まで行く時間のない方などの定期健診におすすめです。