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高校生が性病になる割合はどのくらい?
性病検査を受ける方法も詳しく紹介

高校生でも性病を発症してしまうケースがあります

近年若い世代の性病感染率が増加しており、高校生でも性病を発症してしまう方がいます。日本の高校生で性病にかかっている人の割合は、どの程度なのでしょうか。
本記事では性病の概要や日本の高校生が性病になる割合、エイズが若者に多い理由、高校生が性病になったときの対処法や早期発見する方法などを解説します。
性病の中には初期の自覚症状が少ないものもありますが、放置していると重症化する恐れがあるため、万が一性病にかかった場合はすぐに適切な対処をすることが大切です。本記事を参考にして、性病に対する適切な知識を身に付けましょう。

性病とは?

性病とは、性行為によって感染する恐れのある病気のことです。性感染症やSTD(Sexually Transmitted Diseases)と呼ばれることもあります。
性病にはいくつか種類がありますが、いずれの場合もウイルスが性器や肛門、泌尿器、口腔などの皮膚や粘膜に接触することで感染します。初期症状がはっきりと出るものもありますが、初期の自覚症状がないものや、症状に性差があるものもあります。

代表的な性病の種類は以下の通りです。

・梅毒
・HIV/エイズ
・性器クラミジア感染症
・性器ヘルペスウイルス感染症
・淋菌感染症
・性器カンジダ症
・膣トリコモナス症
・尖圭コンジローマ

性病は何歳からなる?

近年若者の性病が増えているとされています。

一概に何歳から性病になるというわけではなく、性行為の経験があれば何歳であっても性病になる可能性があるので注意が必要です。
性病の感染経路のほとんどは性行為ですが、銭湯やサウナ、トイレで感染するケースも認められています。また感染している人とタオルや下着などを共有することで、感染してしまうケースもあるようです。

母親が性病に感染した状態で治療を行わずに出産すると、出産の際に赤ちゃんに感染するケースもあります。

高校生が性病になる割合は?

高校生が性病になる正確な割合は分かりませんが、厚生労働省の報告によると、2022年度の15〜19歳の性病感染の報告数は以下のようになっています[注1]。

性感染症 男性 女性
性器クラミジア感染症 698件 1,596件
性器ヘルペスウイルス感染症 47件 208件
尖圭コンジローマ 55件 160件
淋病感染症 377件 319件
梅毒 107件 342件

いずれの性病も10〜14歳は1桁もしくは2桁の報告数なのに対し、15〜19歳になると件数が急増しています。

また2021年に日本財団が公開した「18歳 意識調査「第39回 - 性行為 -」要約版」による「初めて性行為を経験した年齢」の割合は以下の通りです[注1]。
10歳以下:0.0%
11歳:0.0%
12歳:3.0%
13歳:3.0%
14歳:5.9%
15歳:10.3%
16歳:20.7%
17歳:27.6%
18歳:24.6%
19歳:4.9%

性行為を初めて経験した割合は、高校1年生に当たる15歳で10.3%となり、16歳以降で急増していることが分かります。性病の感染経路の大半は性行為なので、高校生でも性行為を経験すれば性病になってしまう可能性があることを、しっかりと理解しておきましょう。

[注1]参考)厚生労働省. 「性感染症報告数(2004年~2022年)」.https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html
[注1]参考)公益財団法人 日本財団. 「18歳 意識調査「第39回 - 性行為 -」要約版」P7.https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2021/07/new_pr_20210728_1.pdf

高校生が性病になったときの対処法

高校生に限ったことではありませんが、性病になった場合、基本的には薬による治療が行われます。

性病になった場合に受診するのは、性病科や泌尿器科、婦人科が一般的です。ただし症状によっては耳鼻咽喉科や皮膚科などを受診するケースもあります。治療方法は内服薬の服用や膣錠、点滴、外用薬の塗布などで、場合によって複数の治療を組み合わせることもあります。

基本的に性病は放置していても、自然に治ることはありません。「親に知られたくない」という方もいるかもしれませんが、重症化してからでは手遅れになることもあるので、早めに病院を受診しましょう。

性病の早期発見には性病検査がおすすめ

性病の中には初期の自覚症状がないものもあるため、気付かない間に感染して、進行してしまうケースも少なくありません。例えば厚生労働省が公表した15〜19歳の性病感染の報告数で最も多かった性器クラミジア感染症(前述)は、放置していると不妊症になってしまう恐れがあります。

万が一性病になったとしても、早期発見してスムーズに適切な治療を行うことで基本的には治癒することが可能です。高校生であっても性行為を経験していれば、性病になる可能性はあるため、性病の疑いが少しでもあれば性病検査を受けるようにしましょう。

高校生が性病検査を受ける方法

高校生が性病検査を受けるには、どうすれば良いのでしょうか。代表的な3つの方法をご紹介します。

保健所に相談する

高校生が性病検査を受ける方法の一つは、お住まいの自治体が管轄している保健所に相談する方法です。

各自治体は保健所への性病検査を実施しています。対象となっている性病の種類は自治体や保健所によって異なりますが、匿名で受けられるケースも多いです。保健所での検査は無料なので、費用が用意できない場合でも心配はありません。

ただし保健所で受けられる性病検査の対象となっている性病の種類には限りがあります。自治体にもよりますが、HIV・梅毒・淋病・クラミジアの4種類に対応している自治体が多いです。そのため他の性病に感染している場合は、発見が遅れてしまう可能性があるでしょう。

また保健所の場合、いつでも検査が受けられるわけではありません。自治体によって検査日や検査時間が異なるので、保健所での検査を希望する場合は事前に調べておきましょう。

病院を受診する

病院を受診して、性病検査を行うこともできます。

病院での検査を希望する場合は、性病科や泌尿器科、婦人科などを選ぶと良いでしょう。病院での検査の場合、HIV・梅毒・淋病・クラミジア以外の性病の検査も可能です。また病院が診療を行っている時間・曜日ならいつでも検査が受けられます。万が一性病に感染していた場合、そのまま治療に進めるのでスムーズです。

ただし病院を受診する場合は検査費用がかかります。症状があれば保険適用で検査が受けられますが、症状がない場合は保険適用外になるので、検査費用は全額負担しなければなりません。また匿名での検査に対応しているケースもありますが、基本的には身元を明かしての検査になります。

郵送の検査を使う

郵送検査で自宅にいながら検査することもできます。

郵送検査を使えば、自宅で簡単に性病検査が可能です。性病検査キットによって検査できる性病の種類は異なりますが、幅広い性病の種類に対応しているものもあります。

プライバシーに配慮した梱包をしているケースが多く、基本的には匿名で検査が受けられるため、親などの家族に知られることなく検査を受けられるでしょう。

郵送検査では費用がかかりますが、病院で保険適用外の検査を受けるよりもリーズナブルなものも少なくありません。

ただし結果が陽性だった場合、治療を行う病院を探す必要があります。郵送検査会社の中には病院と提携している会社があります。提携している病院へ行くことで、同じ検査を行うことなくスムーズに治療が受けられる場合があります。

性行為や性病に関する適切な知識を持ち予防をすることも大切

高校生でも性病検査を受けて治療を行うことは可能ですが、性病にかからないに越したことはありません。性病を予防するには、性行為や性病に関する適切な知識を持つことが大切です。

前述した通り、性病は基本的に性行為によって感染します。タオルなどから感染する性病もありますが、回し飲みや握手、入浴などで感染する可能性はかなり低いです。

性病を予防する確実な方法は性行為をしないことです。性行為をするのであれば、特定のパートナーのみと性行為をすることが性病の予防につながります。性行為をする相手の数が多ければ多いほど、性病に感染するリスクは高くなりやすいです。特定の相手だけと性行為する場合でも、パートナーが過去の性行為によって感染していれば感染のリスクはありますが、不特定多数と性行為をするよりは、リスクが軽減できるでしょう。

また性行為をする際は、必ずコンドームを使用してください。コンドームで100%の性病予防ができるわけではありませんが、適切な方法でコンドームを使用すれば、性病に感染するリスクを軽減できます。

高校生の性病検査には郵送検査がおすすめ

性行為の経験があれば、年齢にかかわらず性病に感染する可能性はあります。発見が遅れて手遅れにならないためには、定期的に性病検査を受けることが大切です。郵送検査なら、自宅から匿名で検査を受けることもできます。性病にかかってしまう高校生は一定数いるので、ご自身やパートナーを守るためにも、定期的な検査を行うようにしましょう。

「GME医学検査研究所」でも郵送検査による検査を実施しています。配送時は郵便局留めや営業所止めなども可能なので、家族にバレたくない方にもおすすめです。匿名での検査も可能で、検査結果はWeb上で確認できます。高校生で性病検査をしたいと考えている方は、ぜひ「GME医学検査研究所」のホームページをチェックしてみてください。

高校生の性病について
性病は性行為によって感染するリスクのある病気のことです
性行為を行っていれば高校生でも性病に感染する可能性はあります
性病の不安がある時は早めに性病検査を行いましょう