目にも感染する性病のまとめ
- ①性器から目に感染する性病がある
- ②性病が原因だと気がつかない場合がある
- ③放置してしまうと失明する病気もある
- ④新生児の目に感染する母子感染がある
性病は性器やのどにしか感染しないと思っている方は多いのではないでしょうか?
しかし目の調子がおかしいなと思い、眼科を受診してみたら実は性病が目に移っていたという事例は実際にあります。
まずは目に感染する性病の原因と症状について知り、正しく予防していきましょう。
目の病気の原因にはさまざまなものがあるので、初診から性病だと気が付かない場合も多々あります。
性病に気がつかないせいで、目の感染症の原因の発見が遅れ、重度の障害や失明してしまう恐れがあるのです。
目の粘膜から感染するクラミジア・淋菌、感染後症状が進行することで目にも症状が出てくる場合がある梅毒・HIV日和見感染など、ここからは目に感染する主な4つの性病と症状について解説していきます。
上記のような場合、目に感染し、クラミジア性新生児の結膜炎になることがあります。
クラミジアは性器からのどに感染することで有名ですが、最近ではのどから鼻を伝って眼に感染するケースもあるそうです。結膜のほか角膜にも炎症が起き、進行すると視力に影響を及ぼしてしまいます。
主な症状は下記の内容ですが、アデノ細菌による疾患と似ているので、注意が必要です。
まぶたのむくみ
充血
目やに
耳前リンパ節の腫れ
透明度の低下や混濁
新生児の結膜炎
上記のような場合、目に感染し、淋菌性新生児の結膜炎になることがあります。
性器に淋菌が感染すると、男性では黄色くドロドロした膿が多く出て、女性ではおりものの量が増加したりします。
その症状が目に移ってしまうと、感染後1~2日(新生児は生後2~5日後)で、下記のような症状が起こります。
まぶたのむくみ
ひどい充血
大量のクリーム状の濃い目やに
眼痛
新生児の結膜炎
淋菌感染症は頻度の高い性感染症であり、淋菌感染者との1回の性行為により感染する確率は30%と非常に高いです。性器に感染していたものが目に感染し重症化すると角膜穿孔になり、失明してしまう恐れがあります!
もしかして・・・と思う症状があれば早めの検査・治療をお勧めします。
第2期の主な症状としては、全身や手のひら・足の裏に赤いぶつぶつができたり、肛門や外陰部に腫瘤ができるなどですが、目に現れる症状では梅毒性の虹彩毛様体炎や視神経炎、新生児の結膜炎や角膜炎などさまざまな病気を起こします。
これらの症状の中には放置してしまうとやがて失明してしまうものもあるので、注意が必要です。
充血
眼痛
まぶしく感じる
透明度の低下や混濁
飛蚊症
軽度から重度の視力障害
眼痛
など
大量の目やに
目頭や目じりの充血
まぶたの裏の充血
まぶしく感じる
眼痛
ゴロゴロ感
充血
涙が出る
まぶたのピクつき・腫れ
透明度の低下や混濁
HIV網膜症、サイトメガロ細菌網膜炎が多くみられます。
その他、多彩な眼病変が起こります。
性感染症の原因となる細菌は性器やその周辺・口(喉)・尿や便・体液(精液・腟分泌液・血液)に含まれていて、主に性行為によって粘膜から感染します。
目は粘膜で覆われている組織なので、細菌がついた手でそのまま目を擦るなどにより目の粘膜に細菌が接触することで感染します。
目への感染を防ぐには、こまめに石鹸と流水で手に付着した細菌を洗い流したり、性行為中に精液が誤って目に入ってしまったらすぐに洗い流すようにしましょう。
また、クラミジアや淋菌などで起こる母子感染は出産時に母親の膣内を通過する際に菌が新生児の目に感染することが原因とされています。
感染症自体への感染も予防していくことが重要なので、SafarSexを心がけ感染の疑いがある場合は早めに検査をして、適切な治療を受けるようにしましょう。
昔だったら「性病かもしれない!」となると、時間を作って病院か保健所へ行って、待合室で知り合いがいないかとヒヤヒヤしながら待ち、どんな検査をするのかもわからない恐怖と戦ったりしていました。
またはそんな状況になるのが嫌でそのまま放置してしまったり…などということもあったかもしれません。
ですが、今なら性病検査を郵送で行うことが可能です。
郵送検査とは、インターネットや電話で検査キットを注文し、自宅で受取り(もちろん自宅以外でも場所は自由に選べます)、自分で検体を採取して、あとはポストに入れるだけの簡単な方法です。
「病院で知り合いに会いたくない。」「病院まで行く時間がない。」「どんな検査をするんだろう?」そんな不安を全て解消できるのが、この郵送検査です。
目の調子が悪くなった時に、性病にかかっている疑いがあれば、眼科へ行く他にも性病の検査を一緒に行うことをおすすめします。
※性感染症の郵送検査では目の検査はできません。目の症状については眼科で受診しましょう。