- ①性病を予防するにはコンドームを正しく使用すること
- ②郵送でできる性病検査は保険証が必要ない
- ③性について正しい知識を身につけることが大切
周囲の友人や先輩、恋人に聞いたり、インターネットで調べた知識がほとんどではないかと思います。
しかし、その情報は本当に正しいのでしょうか?今回は性行為によって感染する可能性のある性感染症について考えていきたいと思います。
性行為=性感染症に感染する可能性!?
友人や先輩、恋人と性行為の話で盛り上がったり、話についていくためにインターネットで検索することはあっても、性感染症に関しての話が出てくることは少ないと思います。
しかし、性感染症はけっして関係のない話ではありません。相手が性感染症に感染している場合には、一度の性行為でも感染してしまう可能性があります。オーラルセックスなどでも同様です。下記に代表的な感染症を記載します。気になる性感染症について詳しく見てみましょう。
◎症状
初期にインフルエンザに似たような症状がでることもありますが、6ヶ月から10年以上の間、ほとんどの場合、無症状です(平均8年~10年間無症状)。そのまま治療しないでいると免疫力が低下し続け、約5年~10年でエイズ発症となります。
◎予防方法
性交渉の際はコンドームを正しく使用する。保険適用外の方法ではありますが、治療薬を服用することで予防する事も可能です。
◎おすすめ検査
血液二種検査:HIVと感染拡大中の梅毒を検査できるセット
性病検査6項目【男性用】:HIV・梅毒の血液検査と性器4項目が検査できる男性用のセット
性病検査6項目【女性用】:HIV・梅毒の血液検査と性器4項目が検査できる女性用のセット
◎症状
梅毒は感染しても、症状がなかったり、皮膚などに症状がでても痛くないことがあります。また、最初の症状は1ヶ月ほどで自然になくなりますが、この無症状の段階でも治ったわけではなく、数カ月~数年後に丘疹などが現れるケースがあります。
◎予防方法
性交渉の際はコンドームを正しく使用する。ただし、コンドームでカバーできない部位に病変ができることがあり、防げないこともある。
◎おすすめ検査
血液二種検査:HIVと感染拡大中の梅毒を検査できるセット
性病検査6項目【男性用】:HIV・梅毒の血液検査と性器4項目が検査できる男性用のセット
性病検査6項目【女性用】:HIV・梅毒の血液検査と性器4項目が検査できる女性用のセット
◎症状
クラミジアは日本で最も感染者数が多い性感染症です。性器のみではなく『のど』へも感染することが知られています。一般的には性行為後1~3週間で症状が出ますが、男女共に症状が出にくく気づきにくい事も特徴です。
◎予防方法
男性、女性ともに無症候の感染者が多数存在するため、性交渉の際にコンドームを使用することが有効な手段です。
◎おすすめ検査
クラミジア・淋菌検査+のど2項目【男性用】:クラミジア・淋菌の性器と、のど両方を検査できる男性用のセット
クラミジア・淋菌検査+のど2項目【女性用】:クラミジア・淋菌の性器と、のど両方を検査できる女性用のセット
◎症状
淋菌感染者との1回の性行為により感染する確率は30%といわれており、『のど』にも感染します。感染後2~7日で、男性は排尿痛や尿道分泌物など。女性の場合はおりものの増加などですが、無症状例が多く、放置すると不妊症などの原因になります。
◎予防方法
とくに女性は無症候の感染者が多数存在するため、性交渉の際にコンドームを使用することが有効な手段です。
◎おすすめ検査
クラミジア・淋菌検査+のど2項目【男性用】:クラミジア・淋菌の性器と、のど両方を検査できる男性用のセット
クラミジア・淋菌検査+のど2項目【女性用】:クラミジア・淋菌の性器と、のど両方を検査できる女性用のセット
◎症状
淋菌やクラミジアは肛門性交などで肛門にも感染します。女性の場合、感染した腟分泌物や尿が直腸へ流入することでも感染します。約70%は無症状ですが、放置すると直腸炎を発症したり、HIVなど他の性病に感染しやすくなります。
◎予防方法
肛門性交(アナルセックス)でも、コンドームを正しく使用することが大切です。
◎おすすめ検査
HIV+梅毒+直腸肛門2項目:HIV・梅毒の血液検査と直腸の検査ができるセット
直腸肛門2項目検査:直腸の淋菌・クラミジア感染を検査できるセット
◎症状
高リスク型HPVの感染は、目立った自覚症状はなく、90%以上は時間の経過とともに体内から自然消失します。ですが自然消失せずに、高リスク型HPVに持続的に感染していると、子宮頸がんなどを引き起こす可能性が高くなります。
◎予防方法
HPVは、コンドームで100%防ぐことは出来ません。定期的な検査を行いましょう。そのほか、ワクチン接種も予防に有効です。
◎おすすめ検査
子宮頸がんリスクチェックHPV検査:高リスク型HPVの検査ができます
子宮頸がん+HPV検査:子宮頸部の細胞の状態と、高リスク型HPVの両方を検査できます
コンドームで性感染症を予防しよう!
コンドームは避妊だけでなく、性感染症の予防にもなります。
コンドームを使用しても完全に性感染症を予防できるわけではありませんが、コンドームを使用することで75%の感染率を2.9%まで下げられます。尖圭コンジローマや梅毒はコンドームを使用しても防げない可能性がありますが、自分自身はもちろん大切なパートナーを守るためにも、コンドームを正しく使用して安全な性行為を目指しましょう。
性感染症かも?と思ったら
性感染症の検査は病院もしくは保健所でできます。
ですが、人に会ってバレたくない。保険証を提出できない。といった場合には、性感染症の検査は郵送で行うこともできます。
郵送検査は保険証がなくても大丈夫です。また、誰にもばれることなく匿名で受けることができます。
性病に感染してしまったかもしれない、現在性感染症と似たような症状があるけど、親に言いにくい。性感染症かわからないのに病院には行きたくない。そういう方は郵送検査を利用してみましょう。
これからの未来のために気にかけてほしいこと
最後に。学生の皆さんには多くの出会いがあると思います。そして性やいろいろなことに興味があると思います。
間違った知識を身につけてしまうと、自分のことも相手のことも傷つけてしまうかもしれません。とくに性感染症は、かかってしまうと一生ウイルスを保持することになるものや、放置してしまうと不妊の原因になるものもあります。正しい知識を身につけることが大切です。『自分を大切に、そしてパートナーや自分の周りの人を大切に、思いやりを持った性を』を合言葉に有意義な人生を送りましょう。