大腸がんのまとめ
- ①早期はほぼ無症状なことが多い
- ②加工食品の摂取を控える
- ③運動するよう心掛ける
- ④早期発見は治癒率が高い
近年、赤身肉や加工肉を食すことが増えたため、大腸がんの患者数が急速に増えているといわれています。また、若年層の大腸がんには遺伝的な原因があるともいわれています。
大腸がんとは、水分の吸収をつかさどる長さ約2mの大腸にできるがんのことです。
日本人では約70%がS状結腸と直腸に発生することが知られています。
大腸がんは、他の臓器にできるがんと比べ、進行はゆっくりです。早期にがんを発見できれば、完治する可能性も高いと言われています。
大腸がんの原因は生活習慣の変化が関連しています。
食生活の欧米化や、運動不足など、生活習慣病にもつながるものが原因の多くです。
赤肉(牛・豚・羊の肉)、加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージ)の過剰摂取
・親や兄弟など直系の親族に大腸がんを患った人がいる
・肥満
・大腸にポリープができ易い人(食事環境や遺伝的要因)
身体活動が活発でないと、腸管の動きが悪くなり便の通過時間が長くなるため、発がん性物質に長時間さらされることになります。そのため、大腸がんになるリスクが高くなるといわれています。
長期の喫煙は大腸がんの危険性を高めるという研究報告があります。
過度の飲酒で大腸がんの危険性が高くなるという研究報告があります。
早期の大腸がんでは自覚症状はほとんどありません。
進行した大腸がんの症状は、大腸の「どこにどの程度」のがんができるかによって異なります。
S状結腸に発生したがんに起きやすい症状が、血便・残便感・腹痛・便秘と下痢の繰り返しなどがあり、肛門から離れた部位にできるがんは血便などの症状は少なく貧血症状があらわれます。
■食生活高脂肪、高たんぱくなもの(赤身肉やソーセージ・ベーコンなどの加工食品)の多量摂取を避け、野菜・果物や高繊維食を多く摂取するよう心がける。また、発がん物質が作られるのを阻止したり解毒する働きを持つビタミンCやEを上手に摂ることも予防に役立ちます。
■運動運動不足を防ぐことも大腸がんの予防の一つです。運動不足は生活習慣病やほかの病気を引き起こす原因にもなりやすいので、定期的に身体を動かしましょう。
■定期検診早期発見は治癒率が非常に高いことから、自治体などで行う大腸がんスクリーニング検査や、自宅でできる郵送検査などを活用して、予防効果を高めることも有効です。郵送検査の場合は病院まで行く必要がなく、空いている時間に自宅で採取し結果も携帯で確認ができるので、定期的に検査をする場合におすすめです。